第15章 次の日
昨日の夜、寝てから夢を見た。
小さなカカシ君とお風呂に入った懐かしい夢。
やっぱり本気で嫌がっていた事を思い出す。散々昨日仕返しをされたが、まだまだこんなもんじゃ済まないような気がしてならない。
ふと、昔の、カカシ君と一緒にお風呂を入った時を思い出していた。
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八歳の時
「カカシ君、だーめ‼あー逃げちゃダメだよ‼︎まだ湯船に浸からなきゃ、ホラ、肩とか背中冷たくなってるよ?」
「うわ…っちょ、ちょっと!あ…あああ!待って、待って!本気で止めてくださいよ!!花奏さん…当たっ…てる……む、胸……!」
顔が一気に真っ赤になって暴れ出す。独身女から一生懸命に逃げたい美少年は、私より力が下だ、逃れるわけがない。
冬場の時期でも、いっつもカカシ君、全然温もらないで直ぐに出ようとしちゃう。
私を置いてけぼりに平気でしようとするから、カッチーンときて、ガバっと後ろから抱きしめ、動かないよう身体を密着させて湯の中に無理矢理入らせた。
「あー、もう!花奏さんの胸が当たってるから、放して下さい!」
「あ、エッチー、ヤダヤダ、カカシ君ったらーヘ、ン、タ、イ♡」
バカな十八歳独身女が、ニヤニヤして後ろからまたギュゥっと、ワザと安い胸が当たるように抱きしめる。
カカシ君の反応が面白過ぎて、最近さらにエスカレートしてしまう。
「い"っ…!!うわ…、何してんの、この人……もーー!花奏さん絶対ワザとしてるでしょ!オレで遊ばないで下さいよ!オモチャじゃないんですから!」
「えー、カカシ君、照れたトコ可愛いーんだもん、いいじゃん、減るもんじゃないしー。」
「オレこんな拷問耐えれないですって!」
「またまた、そんな物騒な言葉どこで習うのよ。じゃあ、ちゃんと入ってゆっくり温もる事、いいね?」
「…はいはい。」
やっと、素直な返事が返ってきた。