第14章 初夜
カカシ君が背中にギュウッと手を回して抱きしめている。何回も何回も吐息を吐いてクスクス笑ってる。
「やっと、オレは花奏さんの背中に手を回して抱けるのか……チビの時は全然手が届かなかったなー。」
「ふふ、そうだっけ?」
「そうだよ。オレはやっとあなたを抱けるんだね…好きだよ、花奏さん…」
「うん。私も、素直になるよ。
カカシ君、好きだよ…だけど出来るの?」
「あー、何笑ってんの、ひでぇな。オレも初めてだって言ってるでしょ?大人なんだから花奏さんの方が詳しいんじゃない?」
クスクス二人でベットの上で抱き合いながら笑ってる。凄く幸せな気持ちが溢れていく。好きだって感情が溢れていく。
「カカシ君、男でしょ」
「花奏さんこそ、大人でしょ」
クスクス笑って肩を震わせてる
私もクスクス笑っていた
お互い真っ赤に顔が赤い
だってどっちも初めてだから仕方ない
慣れてないから分からない
だけど全然気にしないよ
だって同じ気持ちを味わう事が出来る、一番大切なじかんだもん
ね、カカシ君
まるで私たちは合図のようにクスクス見つめ合って笑みを浮かべながら顔を近づける
「キスするね?始めるよ?」
「うん、どうぞ」
「どうぞ、って何よ、可愛い……」
クスクス、触れるように優しいキスをしてくれてニコニコしてしまう
「花奏さん、笑っちゃっダーメ」
「ご、ごめん、つい…」
「そんな余裕、すぐ消してやる。」
「……え?……んんん!」
甘い口付けから、激しく舌を入れられ、口内を絡めるような情欲的な口付けに瞬時に変わっていく
はぁはぁ……と一気に呼吸が荒く上がり彼のキス一つで、こんなにも、大人の女が、ただのメス猫に変わっていってしまう。
彼を誘うようなエロい瞳で見つめれば
カカシ君は満足そうに笑っている。
若い男に興奮するメス猫は発情期のような声を出す
「カカシ君………好き…好き」
耳元で囁くように言えば、瞬く間にオス猫は反応をしてしまう
「花奏さん……エロ…何その言い方…我慢できないよ…」
息荒く頬を染めながら苦笑いをしている
濡れて欲情した瞳で、ずっと私を見つめられ、さらに私は身震いするような興奮を覚える