第14章 初夜
薬指に大事にはめた指輪は、ダイヤモンドが中に埋め込まれ、任務に邪魔にらならない、プラチナの婚約指輪だった。
金額はもう…桁が違う…
ガクガクしてカカシ君を震えて見つめれば、さすがに面白かったのだろう、クスクス笑ってる。
「こ、これ…婚約指輪…」
「今オレが買える値段だから、そこまで高くないよ。心配しないで?」
カカシ君…謙遜してるけど…いや、これネックレスと同じブランド……安いわけがない。
「カカシ君、もう…ダメって言ったのに…。だけど、とっても可愛い…。嬉しい…ありがとう…」
ニッコリ微笑んで彼を見ればカカシ君も優しく微笑んだ。
「花奏さん、お誕生日おめでとう。」
「カカシ君…ありがとう。いつも付けるようにするね。」
「うん、そうしてもらえると嬉しい。」
左手をずっとマジマジ見ていれば、カカシ君の真剣な声が聞こえた。