第13章 初めての気持ち
チ、チ、チ、チ…
いつもなら、気にも留めない壁時計の針の音…それが今日は何故か大きく感じ、気になって仕方がない。
カカシ君を、どこで待てばいいのか分からず、とりあえずソファで大きめのクッションを抱え、黙って私は座っている。
"大好きだよ"
彼が発する言葉の一つ一つが、私に降り注ぎ、ずっと頭の中をぐるぐる幾度となく、回り続けた。
カカシ君は、本当に外で感じるイメージと私に見せる顔は全く違う。
冷淡で冷血…なんていう通名まで出来ちゃってるのに、私にだけ、こんなにも優しい姿を見せてくれている。
私のアパートにいるカカシ君は、特に隙だらけ。さっきも真っ赤に照れていた。
私はカカシ君が好き。
彼に夢中で
ずっと、ずっと惹かれている。
カカシ君は
私に愛を、真っ直ぐに伝えてくれる
一番大切なひと
誠実で真面目で
私の為にいつも一生懸命で
頑張りすぎちゃう
笑顔の可愛い男の人
私の心の拠り所で、
かけがえのない
一番大事な人
心から愛する
わたしが
大好きなひと