第9章 十四歳
「花奏さんが身に付ける物にオレは一切妥協しない。惚れてる人は、オレのだって印をつけたいだけだよ。」
その声に反応するように顔が固まり、言葉を失い、カッと赤くなる。
「え?あ……嘘でしょ……え??……そういう意味?」
口元を押さえて真っ赤になりながら照れていれば、
ニコニコ笑って「付けてあげる。」と言って背後に回る大人な少年。
「花奏さんへ渡すプレゼントは全部身体に身に付ける物しか、オレは選んでいないからね。」
背後から髪の毛を分けられ、うなじを触られながら近づいて言わてしまい、私は少しピクンと肩を揺らしてしまう。
首にネックレスをつけてくれた次の瞬間、カカシ君はうなじにキスをした。彼の熱い息を首に感じてしまう。
ビクビクっと、身体を敏感に反応してしまう。
「…っ!!カカシ君!…ゃぁっ…」
変な声を出した自分が恥ずかしくて、バッと口元を手で塞ぐ。
ド、ド、ド、ドっと心臓が早く打って呼吸が荒くなる。
「ダ…ダメだよ……」
顔を赤く震えながら言えば、クスクス首元がら笑い声が聞こえる。
「ふふ、可愛い。」
ゆっくりと私を開放してくれた。