第9章 十四歳
「オレの為に、待っててくれたんですよね、嬉しかったです。ありがとうございます。」
二っと間近で見つめられて笑われ、一気にカーーーっと火照り出す。
「カ、カカシ君が笑った!!」
「え?オレだって笑いますよ、何を言ってるんですか!」
「っ、不意打ちのキスは止めてよ、ドキドキするから!さぁ食べよ!いただきます!」
真っ赤になってバクバク心臓を言わせながら、食べ始めたが、カカシ君はクスクス肩を震わせて笑っている。
小さい頃と立場が逆の事に気づき、更に悔しがれば、もっと笑われてしまう。
「カカシ君美味しい?」
「美味しいです。ふふ、照れた花奏さんって本当に可愛い。やっぱり好きは変わらないんですね。」
またまた、そんな直球な告白をしてくるカカシ君に、ボッと湯気が出そうなくらい、顔をさらに真っ赤にしてまう。彼を直視出来ずに料理をずっと見ながら食べている。
余裕が一切無い私を、カカシ君は面白がるように目線を合わせてくるから、もう恥ずかしくて仕方なかった。
「大人をからかうのは止めて!」
「今までの仕返しです。」
「意地悪!」
私は顔を真っ赤にして恥ずかしかったけど、カカシ君が笑ってくれていたことが凄く嬉しかった。