第3章 夜
「だって、汗かいたし、暑いもの。」
「う、わ…、本気でこの人脱いでるし………
本当にダメですって!ああ、もうーーー。」
彼の声と表情からして、相当ダメな行為らしい。諦めたカカシ君は先に入ってシャワーを出して洗い始めた。
私も十歳ぐらいなら入らないが、相手は七歳だ。ちびっ子は、ちゃんと見てないとやっぱりダメ、しっかり洗えてないはずだ。
裸になった私はお化粧をクレンジングで丁寧に落とし、さらに顔用洗顔クリームを手にムニュッと出し、泡立て顔に塗り、ぬるま湯で洗い流した。
さっぱりして顔をタオルで拭いて、脱衣所に設置した洗濯機の上にポンと置き、浴室のドアを開け中に入るが、カカシ君は風呂の中にいた。
もう身体や頭を洗ったようで、湯船に浸かり後ろを向いている。
「あー、しっかり洗った?脇の下とか耳の後ろとか!」
「洗いました。ちゃっかり洗うタオルまで用意してるし、信じられない。」
「あ、わかった?カカシ君のは水色のやつね。私、お兄ちゃんが上に一人いるんだけどさー、ずっと下に欲しかったんだよねー、弟か妹。お母さんに言ったら無理って即答だし、だからなんか楽しい。」
ふふふっと笑いながらシャワーを浴びて髪の毛をシャンプーで洗い始めた。
「弟………。オレは弟ですか?」
「うん、そう思ってるよ!十歳も離れた弟って中々いないかもしれないけどね。」
髪の毛を流しボディソープをタオルにつけ身体を洗っていれば、視線を感じてカカシ君にニッコリ安心してもらおうと笑った。
「…っ!!!!」
ボッ!と音が出るように真っ赤になり、また後ろを向いてしまった。