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【NARUTO】いちばん近くて遠いひと

第19章 二十六歳



「ねー!一緒に歩こうよー?」
「母さんと歩くなんて恥ずかしいからイヤです」

きっぱりと拒絶され、小さく溜息をつき、フラれた私を、カカシ君は横で小さく笑う。

最近、全然並んで歩いてくれない次男坊。五歳のくせにもう子離れとか寂し過ぎる。


一人で歩く後ろ姿を見守りながら、夫婦並んで歩いている。

だけど、つい口元が綻ぶ。五歳なんてちょっと早すぎる気もするけど、成長した息子を後ろから歩いて見つめていれば、なんだかとっても誇らしげに感じる。


いつもは先生として働いているけど、今日はお父さんとして、式に出席するカカシ君。

今では二人のパパになる。

あんなに可愛かったカカシ君は、男らしく、そして長身でスマートな大人になった。


そして今は、担当上忍として、十二歳の男の子二人と、同い年の一人の女の子を指導する責任ある立場についている。


サクモ先生と同じように師として任務を遂行する姿は、感慨深いものがある。


私達の長男(七歳)は、もうすでにアカデミーを卒業し、下忍として任務についている。流石サクモ先生、そしてカカシ君の血を引き継ぐ子供だ。


そつなく任務を淡々とこなし、中忍試験も近々受けるらしい。いやーこれは早すぎるから断固反対しないと。

まぁ母親の意見など聞かないだろうけど。

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