第14章 うぬぼれ
早々に部屋の電気が落とされる。
机周りが散らかったままなのに、間の時間を埋めるようにお互いの居場所を求める。
先生は、私じゃない他の子も、助けたらこういうことをしてたんだろうか。
もしも、というのを考えると、急に不安になる。
そんなこと考えたって、仕方がないのに。
身体が私より細そうなのに、しなやかな質量があるみたいで、すっぽりと包み込まれる。
いつもの、髭がくすぐったい感触にくすくすと笑ってしまう。
擽ったさと一緒に襲う、首筋のぞくぞくする感覚に身震いする。
吐息と一緒に声まで出てしまう。
また怒られちゃう、と口に手を宛がうと、
「たまには、聞かせろ」
と外されてしまった。
それはそれで…、ちょっと恥ずかしい。
肌に触れる唇が段々と下にいって、私の弱いお腹の周りに、まるでかじりつくようにキスされる。
「ふあ、あぁっ…」
身を捩って避けようとするけど、あっさりと、身に付けている布を取られて、ソコに到達してしまう。
「せ、せんせ……そこ、やだぁ、あっ」
どうしても一番敏感なそれに触れられて、声が止まらなくなってしまう。
最初の波にあっさり流されて、手足の先にまで力が入ってしまって、真っ黒な長い髪をぎゅっと握った。
「…っあ…、は…」
息すらままならないのに、追い討ちのように同じ事をされて、またお腹がふわっと浮く感覚に流されて、じんわりと濡らしてしまう。
指で乱されて、ぐちゃぐちゃと音がして、耳を塞ぎたくなる。
恥ずかしさで消えてしまいそうなのに、先生がまた楽しそうに少しだけ笑うと、どうでもよくなってしまう。
もうほとんど力の入らない脚を開かされて、息を飲む圧迫感にゆっくりと耐えながら、少しずつ受け入れていく。
あまりにも久しぶりの感覚に、奥を貫かれる気持ちよさに、それだけで、眩暈がする。
「っはぁ、ふ、ん…っ」
声すら出ないほど、感極まってしまって、なんだか泣けてくる。