第10章 からかってるんですか
先生は、あの後も、補習と言っては、ソレをしてくれる。
私も嫌じゃないし、いつも好きだと言いながら受け入れている。
確かに終わった後は、まるで抜け殻のようにぐったりと倒れて動けなくなってしまう。
申し訳ないと思いつつも、指にすら力が入らなくなる。
それが普通だと思っていたんだけど、もしかして、違うのだろうか。
(私は…誰にこの相談をしたらいいんだろう…)
悲しいことに、悩み事がまた一つ増えた。
その日の夜、土日に時間が取れなくなったと、先生が夜中に部屋に来てくれた。
いつものように膝に乗せられたところで、昼間の疑問をぶつける。
「先生…私今日、保健室の先生に血が足りないって言われました」
「ああ、倒れたと聞いた」
「それで…その…あんまりしないでって…」
「ほお」
先生が急に殺気立つ。
思わず背筋がぞくっとする。
「その話をしたってことか?」
「ちちち、違います!き、気付かれてました…!」
「……」
「そ、それで、疲れやすいから…その…、私、終わったら、飛んじゃってるじゃないですか…」
「……」
「普通なのかな?って…」
先生はくくっと喉で笑って、私の首に手を添えた。
「試しに、ヤってみるか?
飛んだ後もこっちが満足するまで、延々と掻き回して乱して突きまくってやろうか?」
その低い声に、思わず唾を飲み込む。
身体の奥がずくんとして、太股をすり合わせてしまった。
「冗談だ。
もう少し大人になったら教えてやる。」