第50章 【番外編】忍び忍ばず
こんなにも抑えられない衝動があるのだろうか。
制服のブラウスのボタンを二つほど外し、そこから手を入れ、いつもの柔らかさを確認するかのように触れる。
「……っ!!ひぅっ」
下着をずらし、実った果実を摘むように力を入れ、脇から流れる性感をいつものように探った。
「ああ…っ、だめ、だめ、だめですぅ…」
恥ずかしいのか瞳に涙が浮かび、目を合わせられた。
「何がだ?」
「だって、ここ、沢山人いて……っ!」
「ここの一角はほとんど人が来ない」
「な、なんで…?」
「カメラがこちらを向いていない。
それだけここは人が近寄らず、見張らなくてもいいと判断された場所だ」
「そ、そんな、うそ…ああ!」
声が大きくなるのを抑えさせ、腰を支えている腕をスカートの内側へゆっくり移動させた。
もう下着の意味がないほど濡れ、少し指先が触れただけで、くちゃ、と粘着質な音をさせた。
「いや……っ」
下着を外し、声が響かぬように彼女の口に突っ込む。
「……ぐ!」
甘い、そして酸味のある香りが熱とともにむわりと広がった。
胸の突起に触れながら、徐々に指を外核からナカへと進め、彼女の感じやすいように触れていった。
「っ!!!…ん!んんっ!ぅ、ううっ!」
こもった声が、下腹部を熱くさせていく。
潤ったナカに何度も指を往復させ、彼女の熟知した弱点に指の腹を擦る。
「!!!!!」
たったのそれだけだというのに、腰がひくひくと震えた。
「ここだろう?」
いやいやと首を横に振り、否定はするが、続きを欲しがる本能から逃げ切れずに、体は勝手にソコに指を擦り付けていく。
「腰が、浮いてる…」
「っ!ん!ぅぁ、あっ、あっ……!」
更に感度が上がっていくように、ナカの子宮口が物欲しそうに下りているようだ。
ノックするようにそこを押し上げると、色気を含んだ声と、指を締める内壁のざらつきを感じた。
ぎゅ、ぎゅ、と何回かに分けて締まり、最初の絶頂を迎えたことを知らせてくれた。