第50章 【番外編】忍び忍ばず
「……っ!ふぁ、ふうぅ、んふぅ……」
必死に肩で息を整えようとする後ろ姿に、痛みすら走る。
まだ、彼女を堪能したい。
最後の行為を惜しみ、より低い目線になる。
本棚に背を向けさせるようにし、両足を広げ、真ん中の密壺に舌を這わせた。
「!!!!」
果てた直後で敏感になっているソコを、吸い、そして舐め、隠れている芽を柔らかく歯で刺激した。
どの行為にも激しく反応をしめし、艶やかな声が吐息と漏れ、ますますこちらを煽る。
甘い香りがどんどんと強くなり、誘惑されていった。
「…っ!ん、うっ、うぁぁ…っ!い、いっ!」
つま先立ちになり、膝が震えるのを確認してから、窮屈な場所から解放してやり、ナカにねじ込んだ。
あまりにも潤ったソコに、難なくのめり込まれていく。
「…ううっ!あっ!!」
「……」
待ち望んでいた感覚、におい、声、髪、肌。
全てが愛おしい。
立ったままのその腰を持ち上げ、脚に手を添える。
腕を肩に回すように指示すると、そこに軽い体重が緩やかに掛かった。
「…………っ…!!!!」
揺さぶり、上下に身体を動かし、お互いのいいところを探っていく。
狭すぎるそこに、あっという間に搾り取られそうだった。
「ううっ!うっ!んん!ん!」
くぐもった声が僅かに聞こえる。
必死に出さないように自分の胸に抑え、悶える姿を見下ろす。
爪先が真っ直ぐ向かいの本棚を見据え、ひくひくと包まれた中で痙攣した。
呼吸を整える音がする。
それも黙殺し、その軽い身体を少しだけ地に近付けた。
「きゃうっ!!」
体重がますますかかり、その先の一点に彼女の奥の入り口に刺した。
「んっ、んっ!」
何をされるのかわかったらしく、怯えた顔で見つめられる。
「好きだろ、ここ」
「んんんー!!!う、ぅぁ、ん、っく……!!」
腿を持つ腕の力をゆっくり抜き、重力だけでそこに負担が掛かるように身体を下ろしてやった。
声を抑えようと更に必死にもがき、顔を赤くして震えている。