第32章 【番外編】聖域の証明2
検査は、大したことはしなかったのだけど、私の中の活動を少し上げる方法をいくつか教えてもらったけど、やっぱり輸血はまだした方がいいという話をされた。
もう少ししたら、私を蘇生させた人と話が出来るかもしれないから、直接聞くように指示を受けた。
「帰り、どこか寄るか?」
「あ、えっと…そろそろ洗剤が切れそうで…」
「違う」
買い出しのことなのかと思って、買い物メモを鞄から出したけど、そうじゃない、とやんわりしまうように言われた。
「…何か食うか?」
「…っ!」
「お前が買い物だけしたいと言うなら、それはそれでいいんだが…」
「だ、ダメ!えっと…パフェ!パフェ食べたい!」
慌てて思い付いた外出したら行きたかった場所を早口で伝え、先生は少しだけ笑う。
「糖分の取りすぎは良くないぞ」
「たまにはいいじゃないですか」