第26章 さいごに
「せんせ、…いっぱいして…」
最後だから、とそんなお願いをしてしまった。
目隠しを外された今なら、先生は私に逆らえないだろう。
私は、いつもこういう接し方しか出来なかったから。
「……わかった」
先生は、静かな声で、了承してくれた。
静かな部屋で、カーテンが少し空いたまま。
もう余裕なんてなくて、真ん中からぽたぽたと蜜が流れている。
「ん、んっ」
いつも下手だと笑われるキスに、一生懸命答える。
「も、もっと、さわって…」
恥ずかしいお願いをしてしまった。
優しい温かい手のひらが、冷えきった私の身体を丁寧に撫でる。
たまに撫でられる頭や、頬が、本当に愛されてるみたいで嬉しい。
そして、挿入ってくるその圧迫感が気持ちいい。
「あっ、……ん、おっきぃ…」
奥の疼いているところにぴったりとくる。
「はぁあ…!ぁ、ん、やぁ…!」
いつもより上擦った大きい声が出てしまう。
「ぁあっ!せんせ…っ、すき、すき…っ!!」
服の上からでも傷が付いてしまうのがわかるくらい爪を立ててしまった。