第22章 すまない
部屋に戻って、恐る恐る袋を開けた。
「か、可愛い!」
中身はそんな恐ろしくハレンチな物ではなく、上品で可愛らしいベビードールといわれる種類のものだった。
皆でお揃いの色違いを買って、一色残り物だけど、と貰った物だったけれど、これは、可愛い。
裾のレースのヒラヒラと大袈裟についたリボン、色味も落ち着いててとても好みだった。
「嬉しい…今度お礼しよう…」
と試着を終えて片付けようとした。
その瞬間に玄関からノック音が聞こえる。
時計を見ればもう遅い時間で、そういえば先生が来ると言っていた。
着ているのを見られるのは恥ずかしいし、今日も勉強するわけじゃないし、上からパジャマを羽織って先生を招いた。
「起きてたか」
「すみません、なかなか眠れなくて…」
「そうか」