• テキストサイズ

【ヒロアカ】コスミックロジカル【裏】

第19章 動揺


完全にしまったという顔をしている。
かなり焦っているようで、ますます、顔が白くなる。
「轟くん、だよね……?」
「………うん」
「……………」
「とりあえず、離れてくれるか?」
誤解は解けたが、彼女の腕からは離れられず、そう優しくお願いしてみた。
焦って謝りながら離れたが、相当慌てたらしくて舌を噛んだようだ。
「あの、こんな図々しいお願いするの、最低だと思うんだけど……内緒にしてくれる…?」
「…まぁ……いいよ」
「ほんとに!?ごめんね!ごめんね!」
「別にそこまで興味はないけど。
先生とそういう関係?」
「ち!!!違うよ、断じて!!!」
思いっきり否定しているが、逆に怪しい。
でも確かに、優秀な担任がいなくなるのはこちらもデメリットしかない。
勿論同意はする。
が、次にぽろぽろと目の前のその子は泣いていた。
その涙に、今までにない動揺が、突如現れる。
(ヤバい)
ここにいるのがすぐに危険だと思い、彼女に入れっぱなしにしていたハンカチを渡して無理やり逃げた。
/ 281ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp