第1章 はじまり
○*・。テヒョンside .・.*○
一目惚れって_____信じる?
男ばっかりの家にユンギヒョンが連れて来た
可愛い天使みたいな女の子
黒髪が凄く綺麗な子
吸い込まれそうなくらい大きい瞳
ユンギヒョンによると喋れないらしい
俺はそんなの関係ない。耳も人並みより良いし
くちパクだって分かるから、あの女の子が一々
紙に言いたいことを書かなくていい。
俺って凄いじゃん!
あ〜、彼女にしたいなぁ〜
でも、ユンギヒョンも気に掛けてるみたいだし
簡単ではなさそうだけど…ま、大丈夫だよね!
待てよ、これまでユンギヒョンが女の子を
気に掛けた事があったか???
いや、「ない。」……あーーー。
一筋縄ではいきそうにないなぁ
まぁ、でも
大抵の女の子は「お金」、「地位」、「家柄」
の3つなんだよね。
君も……そうなのかな…?
出来れば俺だけを見て欲しい
ステータスじゃなくて、俺自身を。
ヒョン達が自己紹介していく中
そんなことを考えていたら自己紹介する
順番が回ってきた
テヒョン「はいはい!次は俺の番っ!
名前はテヒョン!あだ名はテテ!
宜しくね〜!」
ちゃんは軽く頭を下げて会釈すると
にこにこ笑っていた
可愛いなぁ〜
そう思う反面、「壊してみたい」と
心の奥底で暴走しかけている黒い自分がいる
確かに、星の数ほど女の子はいる。
性処理の為にメイドを雇った事だってある
でも
_____面白くないんだよね
俺に懐くメイドは全員、勘違い女。
ヤれば彼女感を味わえるとかで噂は広まり
挙げ句の果てには、メイド同士で誰が一番
テヒョン様のお気に入りなのかという
争奪戦じみたこともあったらしい
実に馬鹿馬鹿しい
ライオンさんに食べられちゃえば良いんだ
何でこんなに歪んだかは後で教えるよ♡
そんな日常に飽きていた頃に君が来た。
君が俺専用のメイドになってくれれば
君が俺の傍にずっと居てくれれば
なんてことを考える。
どうしたら君を俺のものに出来るかな?
……俺なりのやり方で攻めていこう。
きっとユンギヒョンはちゃんが好きだ
警戒されないように、いつも通りの俺でいよう
ヒョンにもちゃんにも……