第1章 はじまり
『(えぇーっと……)』
カキカキ…
パッと書いた事を自信満々に見せる
ユンギ「……貝合わせ?」
そうそう!と言うように
勢い良くは縦に首を振った
ユンギ「ふーん」
にこにこ、とが笑うとユンギは
ドアを開けて少し振り向きながら
ユンギ「…………後で俺にも教えろよ」
と言い大広間を後にした。
誰もいなくなった大広間では紙とペンを嬉しそうに、胸の前でギュッと抱きしめるように持ち
ユンギに会う約束が出来たのだと思っていた
ガチャ……
執事「あぁ、これは失礼致しました」
誰もいないと思って入ってきた執事に
舞い上がっていた所を見られてしまったのだ
執事「何か、良い事がありましたか?」ニコッ
は少し照れたように頷いた
執事「それは良かったですね」ニコッ
お互いに笑い合っていると
執事は仕事に戻らなければいけない為、自分も部屋に戻る事にした。
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ユンギの部屋へ戻ると
紙とペンを机に置いてからは一息つくように椅子に腰掛けた
『(ご兄弟も皆さん仲が良くて素敵…
まるで、お姉様達と私みたいだった)』
姉達が恋しくなり、思いに浸っていると
静かな部屋にノック音が響いた
『(誰だろう?執事さんかな?
…開けた方が良いよね)』
ガチャ……
テヒョン「やぁ!」ニコッ
『(テヒョンさん!)』
口を四角にして、にこにこ笑うテヒョンに
自然ともつられて微笑んだ
テヒョン「ちゃんに俺の部屋
どこにあるのか教えて無かったから、執事に部屋
の場所を聞いて自分からちゃんに会いに行く事にしたんだ!」
『(ありがとうございます)』ニコッ
テヒョン「あ!今、ありがとうって思った?」
が頷くとテヒョンは嬉しそうに
の手を取ると
テヒョン「以心伝心だ!」
『(い、しん…何?)』
テヒョン「考えてること、思ってることを
喋らなくてもお互いに分かるって事だよ!
…心が読めるんだ!」
『(まぁ!テヒョンさん凄いです!)』