第1章 はじまり
コンコン……
執事「ユンギ様、起きておられますか?」
ユンギ「…………あぁ」
執事「失礼致します。
入っても宜しいですか?」
ユンギ「入れ」
ガチャ……
執事「失礼致します。朝食のお時間です」
ユンギ「今行く」
執事「…そちらの方はどうされますか?」
ユンギ「一緒に食べる。紹介もしたいからな」
執事「はい。かしこまりました」
ガチャ……
ユンギ「おい、…起きろ」
『……ん、…?』
ユンギ「朝食の時間だ。支度しろ」
紙に『分かりました』と書いて見せると
ユンギが少し笑った
『?』
ユンギ「字も寝ぼけてるな」
『……』
そう言うとは恥ずかしそうに
紙で顔を隠した
ユンギ「兄弟に紹介する。紙とペンを持っていけ」
『(兄弟がいたのね…)』
『分かりました』とササッと書いて見せると
ユンギは腕を組みながら頷いた
ユンギ「そこに置いてあるドレスを着ろ」
はピンクのドレスを見ると
紙に何かを書いていた
ユンギ「……着方が分からない?
ドレスの着方をか?お前は、いつもどんな
服装をして生活していたんだ。」
『(服?なんて着ないし…)』
ユンギ「…………メイドを呼ぶ。
それか……俺が着せてやろうか?」
ユンギが冗談で言った言葉をは
本気で言っているのだと思い、頷いた
ユンギ「!、恥ずかしく無いのか?」
『(?)』
またが頷くとユンギが溜め息を吐いた
ユンギ「…………全部脱げ」
言われた通り全て脱ぐとユンギは
の綺麗な肉体美に息を呑んだ
ピンクのドレスを手に取り、頭からドレスを
被せてに着せた
『(素敵…!)』
動く度にキラキラと光る布に目を輝かせた
ユンギ「髪のセットはバレッタだけでいい」
『(バレッタ?)』
ユンギ「…………ここに付ける」
バレッタを髪に付けてもらうとユンギとの
距離が一気に近づいた。
ユンギ「これでいい。……行くぞ」
は頷くと、紙とペンを持ち
ユンギの後ろを慣れないヒールを履いて
一生懸命ついて行く。