第8章 HERO!
別フィールド
「地震?!」
「今は目の前に集中しろ!
混戦で何がどうなってるのか!」
「連携しろって!距離とって"個性"をみろ!」
「?!」
「あっ!ちょボールが風で────…」
「……って」
「えっええ?!」
「ボールだけが巻き上げられてる!」
竜巻のような風がそこ一体のフィールドにいた
受験者のボールを巻き上げた。
ビルの上に立っていたのは。
夜嵐「俺ヒーローって熱血だと思うんです!!!
皆さんの戦い!!熱いっス!
俺熱いの好きっス!!!」
「何言ってんだあ?!分かるけど…」
「待て、ボール取られたら俺たち何も……」
夜嵐「この熱い戦い俺も混ぜてください!!!」
グォンと腕を振り上げてしたに向けて
腕をふると風の中に囚われれた
何百個のボールが上から降り注いだ。
目良「ようやく1人目の通過者が…うおっ?!」
眠そうにしていた目良の目が
パッチリと開かれる。
目良「脱落者120名!!
一人で120名脱落させて通過した!!!」
夜嵐「やったぁ!!!勝てたァ!!!」
目良「えーさて
ちょっとびっくりして目が覚めて参りました
ここからドンドン来そうです」
「…!相澤先生
私少し席外しますね…」
相澤「あぁ…。」
一言俺にそう言うと
席を立ちユキは
俺の目の届かない所へ行ってしまった。
もし今俺が動いたら不振に思われる…。
尾行していたのが俺だと気づかれては
いないだろうか…。
ジョーク「どうしたんだイレイザー」
相澤「…なんでもない」
「……はい。見失……────
柳ユキです。」
その時のユキの目は
人をも殺しかねない
冷酷な目をしていた。