第8章 HERO!
観戦スペース
ジョーク「イレイザーチャック開いてる」
クスクスわらうジョークに無視を決める相澤
「あ、始まった…」
ジョーク「しか20人とはなァ
お前が除籍処分しないなんて珍しいじゃん
気に入ってんだ?今回のクラス」
相澤「別に」
ジョーク「ぶはっ!照れんなよ
いつもこの調子なのか?えっと」
相澤「ユキだ」
「えっ」
鳩が豆鉄砲食らったような顔をするユキに
相澤がなんだよと顔を顰める。
なんだか心がギュッと幸せな気分になった。
ジョーク「ユキか!よろしくなあ!」
「よろしくお願いします…!」
手を差し出され握手した時
「アハハハッハハッハハッハハッハハッハハッヒィ」
ジョーク「ブハッハハハハ!」
相澤「ったく おまえらな…」
「ジョークの個性恐るべし…」
ジョーク「ウケる!
しかしそれなら変な話だぜ
例年形式は変われどこの仮免試験には
一つの慣習に近いものが存在する」
「……!それって…」
ジョーク「全国の高校が競い合う中で
唯一"個性"不明というアドバンテージを
失っている高校。
体育祭というイベントで"個性"はおろか
弱点・スタイルまで割れたトップ校
毎回まず初めに行われる…
"雄英潰し"のことを」
ジョーク「身に覚えがあるだろ?」
「そう言えば…
私も真っ先に雄英を潰しに行きました」