第8章 HERO!
目良「えー…ではアレ…
仮免のヤツ…やります
あー………
僕ヒーロー公安委員会の目良です
好きな睡眠はノンレム睡眠 よろしく
仕事が忙しくてろくに寝れてない……!!
人手が足りてない……!!眠たい!
そんな信条の下
ご説明させていただきます」
((疲れを一切隠さないな大丈夫かこの人!!))
目良「ずばりこの場にいる受験者1540人
一斉に勝ち抜けの演習を行ってもらいます
現代はヒーロー飽和社会と言われ
ステイン逮捕以降
ヒーローの在り方に疑問を呈する
向きも少なくありません」
"ヒーローとは見返りを求めてはならない"
"自己犠牲の果てに得うる称号でなければならない"
目良「まァ…一個人としては動機がどうであれ
命懸けで人助けをしている人間に
"何も求めるな"は……現代社会において
無慈悲な話だと思うワケですが…
とにかく…多くのヒーローが救助・敵退治に
切磋琢磨してきた結果
事件発生から解決に至るまで
今ヒくほど 迅速になっています
君たちは仮免許を取得しいよいよ
その激流の中に身を投じる
そのスピードについて行けない者
ハッキリいって厳しい。
よって試されるはスピード!!!
条件達成者先着100名を通過とします」
会場は100名という数字に
動揺を隠しきれないようだった。
目良「条件というのがコレです。
受験者はこのターゲットを
体の好きな場所
ただし常に晒されている場所に取り付けてください
このボールを6つ携帯します
ターゲットはこのボールが当たった場所にのみ
発光する仕組みで3つ発光した時点で
脱落とします。3つめのターゲットに
ボールを当てた人が"倒した"こととします
そして"二人倒した"者から勝ち抜きです
ルールは以上」
緑谷(入学試験と似てる…いや…
対人と対ロボじゃまるで話が違う!
ボールの所持数は合格ラインピッタリ
3つ目のターゲットをかすめ取るとか
そう言う策を推奨してるのか…?!
入試以上に苛烈なルール!!!)
目良「えー……じゃ展開後に
ターゲットとボールを配るんで
全員に行き渡ってから1分後に
スタートとします。」
轟「展開?」
目良の言葉と同時に会場天上が
大きな物音を立てて開いていく
目良「各々苦手な地形
好きな地形あると思います
自分を活かして頑張ってください」