第7章 HERO
芦戸「ふぇぇぇぇ毎日大変だァ…!」
寮についてお風呂を済ませたであろう
女子生徒は共有スペースでくつろぎながら
今日あった事と仮免試験への不安を話していた。
葉隠「圧縮訓練の名は伊達じゃないね」
八百万「あと1週間もないですわ」
葉隠「ヤオモモは必殺技どう?」
八百万「やりたいことがあるのですが
まだ体が追いつかないので
個性を伸ばしておくは必要がありますわ」
葉隠「梅雨ちゃんは?」
梅雨「私はよりカエルらしい技が
完成しつつあるわ。
きっと透ちゃんもびっくりよ」
ボーとした表情で
ジュースをストローで飲む麗日に
葉隠と蛙吹が声をかけると
ぴゃっ!と身体が飛び上がった
麗日
「最近ムダに心がザワつくんが多くてねえ」
芦戸「恋だ」
麗日「ギョ」
わかりやすく動揺する麗日に
芦戸が質問攻めをする
飯田か緑谷か!さァ白状しな!と
こうして恋バナをしているのを
見るとやはり普通の女子高生のようだ。
「そっちは……どう…?
そっ…か。私も近いうちそっちに行くか…」
誰かと喋っていたユキが急に
話すのをやめて 受話器を戻した。
まさか気づかれたのか…相澤に緊張が走る
戦闘態勢に入る二人。
「誰かいるの…。」
乾いた声でそう呟いたユキは
辺りを見回してから数秒して
来た道を駆け抜けていった
相澤「!」
相澤は追いかける事はしなかった。
まだ確信を持ったわけじゃない。
しかし相澤の中で
ユキはグレーになった。
誰かに付けられてた…!?
私とした事が…
今は一刻も早く学園内に帰らないと…!!