第7章 HERO
説明しよう。
私の育て親のおじいちゃんは
今は珍しい絶滅寸前のヤクザもんでした
昔はドンパチよくやったと聞かされていましたが
今ではほんとに名前だけって感じで
警察のお世話になるような事はしてないんです
昔からの部下は解散しても、
かしらの傍にいたいとの事で
この古い屋敷に住んでいる。
「っていう事で、
別に悪い事は何もしてないんです
心も生粋の江戸っ子っていつも言ってるので!
人情で動く優しい人達なんですよ!
人相は悪いですけど……!」
オールマイト
「大丈夫大丈夫!
知っていたんだけどね、
お爺さんとも実は面識はあるんだよ」
その言葉に驚きを隠せないユキ
お爺「おかえりユキ
見ないうちに立派になって…」
「おじいちゃん…」
最後に会ったのは中学生の時だったから
怒られると思ってたユキは安心して一息ついた
お爺「……こんのバカ孫がァァ!
何年顔見せてねぇと思ってやがる」
(ですよねーーー!)
目をつぶって耳を塞いだ
オールマイト
「落ち着いてください柳 義成さん
今日はお孫さんの事についてお話しが」
お爺「……孫はやらんぞ…!」
「なんでそうなるのぉ!おじいちゃんやめてよ
オールマイトが困っちゃうでしょ!」
オールマイトはHAHAHAと笑いながしている
お爺「お前さんなら…
考えてやらなくもないけどな」
ボッンと個性を使い 席に戻る
私のおじいちゃんは若々しいボディを保てる個性
力も若さで強さが決まるらしい。
今は人生で一番ハンサムだった
30代の姿をしている。
この姿でおじいちゃんと呼ぶから
周りから変な目で見られる事も笑い話だ。
オールマイト「実は…」
「わたくしから失礼。
本題に入らせて頂きます。
お爺様。わたくし雄英高校の教師として
働いております。事件後全寮制になるとの事で
教師の身では有りますが 何分まだ未成年です。
親の承諾が無いといけません。どうかご同意を。」
正座をして頭を下げる
何か頼む時にはこういう風にするのがしきたり。
オールマイト
「事件の当事者であるユキさんを
また危険な目に合わせない為にもよろしくお願いします」
お爺「……よかろう。ただしユキ!
次、何かあったら……
俺が落とし前つけてやらァ」
「……はい…お爺様……。」
その時のお爺の顔は本気だった