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僕のヒーローアカデミア

第7章 HERO


目を開けたら真っ黒な空間に漂っていた
無重力みたいにふわふわと漂う

私は死んだのだろうか
さっき走馬灯のようなものをみたから
きっと死んでしまったのだ

どこか他人事の様に
漠然とした感情だけがある


誰かの声がしたように思え
顔だけ声の聞こえた方へ向ける
遠く遠くに光が見えた

私はその光に行かなければならないと思った
無重力状態の中どうにかこうにか
光の方へ近づこうとする。

今度は後ろから声がした
お前は裏切るさ…必ず。
吸い込まれてしまう程大きく広がる暗闇


恐怖で体が固まった。
目の前まで暗闇が来てしまって
もうダメだと思った。
その時 誰かが私の名前を叫んだ
あれ、前にもこんな体験した気がする
前にも誰かに
名前を呼ばれたんだ。




ピッピッピッピッ……ピッピッ……ピッ

「………ん」

目を開けたユキはひさしぶりの光が眩しくて
狼狽えた。
ボヤボヤする視界にガリガリのオールマイトと
髪の毛を下ろしたマイクの顔が認識される。

「………オール…マイト…?」

まだボーッとする意識の中

良かったと抱きしめるマイクと
片手で抱きしめてくるオールマイトの姿は
痛々しいほどの包帯が巻かれていた

オールマイト「君はいつもいつも…!
無茶ばかりするのだから」
酷く辛そうな声が聞こえた

怒られるのは苦手だ。

「……苦し……い」

マイク「あぁ!わりぃ!」
オールマイト
「本当に君は小さい頃からなんの躊躇もなく
自分を犠牲にするのだから」
オールマイトのその発言に
はてなマークを出すユキ
まだボーとする頭を叩いて思い出したように
「……!爆豪くん!無事ですか!」
そう聞いた

オールマイト「彼は無事だよ」
グッジョブと親指を立てたオールマイトに
安堵するユキ

医者「見失さん!目を覚ましたのか…!」
体をグイッと掴まれて
素早い手際で体の至る所を触られる
異常がなかったのは良かったが

完全に目を覚ましたユキは
自分の体中に張り巡らされた管をみて
体が止まった。
数秒後妊婦御用達の呼吸法をして
管を。針を引き抜く

マイク「こらァァ!!やめんかぁ!」
ユキの手を拘束して行動を阻止する

「やめて!離してください!無理無理 」
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