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僕のヒーローアカデミア

第7章 HERO


ピッピッピッ……ピッ────
静かな病室に機械音が鳴り響く
定期的な音
まだ意識が戻っていないようだ

病室の扉が開く
フルーツバスケットを持って入ってきたのは
私服姿のマイクだった髪は下ろして下の方で結び
メガネをかけたマイクはフルーツを枕元の机に置いた
あの時の事件から一向に目を覚まさないユキ
医師から言われた2〜3日はとっくに
過ぎているというのに。

マイク「ユキちゃん……」
身体中に張り巡らされた管が痛いしいい程
元々華奢なユキの体をより
弱々しく見せる

非番の日に交代で見張りをしているのだ
なんかしらの理由でまた攫われない為と
病院嫌いのユキが目を覚ました時に
逃げ出さないよう。

椅子に座って脚を組んで持ってきた
本を読み始める
そこまで時間も経たないうちに
オールマイトが扉を開けて入ってきた

マイク「オールマイト!大丈夫なのか」

オールマイト「あぁ!私は大丈夫だ
それより、ユキの様子はどうだい」

あの事件後 オールマイトもすぐに入院
その後会見が入り ユキの状態をちゃんと
把握出来てなかった。

オールマイト「!」
オールマイトはユキの
着ている服を上に捲し立てた

マイク「何やってんスか!」

オールマイト「これは…」
洋服の下には 自分と同じような傷跡が。
下腹部にオールマイトとよく似た跡が出来ていた
この傷をみてオールマイトはあの時アイズに攻撃したのは
オール・フォー・ワンだと確信した
無意識下にユキは私を守ろうとしたんだ。
私はなんて事をしてしまったのだ
私と同じ思いを…しかも…
こんなに若くして味わう事になるなんて…

その傷をみたオールマイトは自分の頬を殴った
マイクは何やってんのぉ?!と叫んだため
看護師さんに怒られたのは言うまでもない。


ピッピッピッピッピッピッ………

……ピッ……ピッ…

一定速度を守っていた機械音が乱れ出した

その場にいた看護師は医者を呼びに
マイクとオールマイトはベットの脇を挟んだ


マイク「これはいい方向に考えていいんですかね…」

オールマイト「……ユキ頑張ってくれ…」


腕が痙攣したかのように動いた

オールマイト「ユキ!」




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