第5章 Plus ultra!!!!!
シンリンカムイは雄英高校に着く前に気絶した
瀕死のユキを抱きかかえ
雄英高校へと急いだ。
ユキ自身の意識が無くなった今
バリアで塞いでいた傷口から血が止まらない
シンリンカムイ
「こんな事で死ぬなよ…!
お前ってやつは…いつもいつも!
自己犠牲はやめろってあれだけいっただろ…!」
怒られるのは苦手だ。
あいつの意識があったら
絶対そう言うだろうな。
青白い顔をしているユキを見て
動揺が隠しきれなかったシンリンカムイ
雄英高校の正面門にはメディアがちらほらいて
正面突破は出来そうになかった
雄英高校の監視カメラにキョロキョロする
シンリンカムイの姿がバッチリ映っていた
プレゼント・マイクは
シンリンカムイがその腕に血だらけの
何かを持っているのを確認し
メディアに気づかれないよう
裏道へと誘導した
シンリンカムイ
「すまない…!リカバリーガールの元へ…!」
迎えに来たマイクにカムイはそれだけ言うと
ユキをマイクの腕に託した
カムイはユキの顔に触れてから
現場へと戻って行った。
マイク「おいおいこりゃ無事…とはいえねぇな」
頭がクラクラするほどの濃い血の匂い
生きているのかさえ微妙な状況のユキを
リカバリーガールのいる医務室に連れていった
リカバリーガール「何事だい」
マイク「やべぇ状況だぜ」
ベットにユキを寝かせると
リカバリーガールは酷い有様だと言いながら
ユキの服を破いた
マイクはすぐさま目を背けて両手を上げて
俺は何も見てねぇぜと独り言を言う
リカバリーガールは傷口を見て目を見開いた
17歳の嫁入り前の少女の体には
4cmほどの穴が空いていた
リカバリーガール
「こりゃ私だけじゃ手に負えないね」
マイクはリカバリーガールの言葉を聞いて
いつもの調子からは考えられないほど冷静な声で
やばいのかと聞いた
リカバリーガール
「ちょっと手伝いな」
リカバリーガールはマイクに
変なとこ見るんじゃないよと付け足した。