第5章 Plus ultra!!!!!
シンリンカムイが束縛していた
敵連合でさえも黒い液体に飲み込まれていった
グラントリノ「全員連れてかれるぞ」
オールマイト「私も連れて行け!!!」
シンリンカムイ「すみません皆様ァ!!!」
エッジショット「お前の手落ちでは無い!
俺達も干渉できなかった
対象のみを転送する系とみた」
グラントリノ「!!!?!!」
「何これ……!ヤダ…!」
黒い液体が体にまとわりつく
まるで意思があるとでもいいたげに
オールマイト「アイズ!」
オールマイトが異変に気づき
ユキに近づいた
その時黒い液体が胴体を包んだ
「…!」
オールマイト「っ!」
咄嗟にシールドをオールマイトに向けた
透明なそのシールドに赤黒い血が飛び散った
黒い液体に包まれたユキの胴体からは鋭利な
コンクリートが突き刺さっていた。
まるで近づいてきたオールマイトごと
串刺しする気だったかのように
突き上げられたコンクリート
「うぐっ………」
オール・フォー・ワン
[……外したか]
突き刺さっていコンクリートは引き抜かれ
少し浮いていたユキの体は地面に倒れ込んだ
その瞬間黒い液体も消えていった
シンリンカムイ「……ユキ……!」
そっと腕を伸ばし包み込む
虚ろな目をしたユキの体から出た血が
みるみるうちに広がっていく
「私は……大丈夫…です…から…
早く……爆豪…くんを……」
オールマイト「アイズなんて事だ…」
「早く…行ってくださ…い…!!!」
ユキの手を握りしめ
立ち上がった彼の顔は恐ろしくかっこよかった
オールマイト「あぁ。」
オールマイト
「エンデヴァー大丈夫か」
エンデヴァー
「どこを見たら心配するんだ
行くなら早く行け」
シンリンカムイ「ユキ…っ!」
「マヌケ…な顔…してる…
カムイ…私の手を…傷口…に…置いて…」
カムイは言われた通りユキの傷口に
手を乗せてやった
「舌…噛まない…ように…口になにか…入れて」
カムイは自分の腕をユキの口に入れ込んだ
グッと力を入れて 傷口から血が出ないように
その形に合わせてバリアをはめ込んだ
悲痛な叫びをカムイはただ聞くだけしか出来なかった
痛みで気絶したユキを抱きかかえて
雄英高校に…リカルバーの元へ急いだ