第1章 Plus ultra!
アイズは中学生の時にこの世界に入った
自らの意思で。
もちろん彼女はヒーローになりたくて
だが、ヒーローとしてでは無く
盾としてスカウトされた彼女は
ヒーロー向きでは無いと幼いながらに
悟ってしまったのだろう
行きたがっていた雄英高校にも行けずに…
オールマイト
「アイズは大丈夫だったか」
シンリンカムイ「ええ。
すみません私が不甲斐ないばかりに」
オールマイト
「いや、君のせいじゃないさ
アイズは君とおなじ若手実力派だからな
これからもよろしく頼むよ」
肩をポンとたたきグッと親指を立てて
オールマイトは用があると
行って帰っていった
シンリンカムイは不安な事が
もうひとつあった
別に今回の件がとかではないのだが
前々から 他のヒーローに協調性がないだの
やる気がないだのと苦情が入り
事務所では解雇するという話が出ていた
一般市民からも
1番ヒーローぽくない
ヒーローランキング一位を付けられている
しかも2年連続
アイツは勘違いされやすい
決して協調性がない訳では無い
ただの人見知りなんだ。
やる気がないのは自信がないからなのだろう
まだ中学生だったユキを
ヒーローとしてでは無く
サポートとしてスカウトしたのは
紛れもないわたしだ
あの時のユキは
こうもっとやる気に満ち溢れて
キラキラした目をしていた
それを死んだ魚の目にしたのは
きっと私達だ。
ユキの夢を壊したのは
ヒーローである私だ。