第1章 Plus ultra!
その頃の病室
看護師
「はーい 点滴替えますねー」
「うっ…!…はぁはぁ!」
看護師
「点滴を替えるだけですからね?」
「一思いにお願いします」
看護師
「……」
(この子アホの子かしら)
「あの」
看護師
「なんですか?」
「これっていつ外れますか」
看護師
「明後日かな」
「明後日っ!…くっ……!」
唇を噛み締めて目をそらす
看護師(大袈裟だなー)
看護師の目も座ってきて
淡々と作業をする
次に来る時は 夜ご飯の時だと言い残し
部屋を出ていった。
窓から見える景色
雲一つない晴天で。
「目が…。」
手を伸ばしてもカーテンには届かなく
ナースコールを押して看護師さんに来てもらい
カーテンを閉めてくれと頼んだ
看護師「はいはい 閉めましたよー」
「ありがとう看護師さん
私の目を見てくれる?」
看護師
「目?見てなにになるっていう……
あれ?え?!
さっきまでそこにいたのに…
大変!!」
血相を変えて部屋を出ていった
私はここにいるのに
1歩も動いていない
「ひっひっふーーーーー!!」
妊婦さん御用達の深呼吸で
繋がっている針を引っこ抜く
一瞬の痛みに耐えると
ジワジワと痙攣してる感覚に陥る
「はよ逃げよう…」
窓から下を除く
「ここ、たっか…」
ドタドタと足音が迫ってくるのが聞こえる
こんな所であと2日も
針ぶっ刺されるなんてゴメンだ。
心臓が持ちやしない
意をけして窓から飛び降りる
「シールド」
自分の周りに丸くシールドを張り
地面に着地
「腕が…いたい…」
シンリンカムイ
「アイツ!!!脱走しやがった!!」