第1章 Plus ultra!
上の方からドッカーーーーーーーンと音がする
その音に皆が上をむく
シンリンカムイ「!」
その物音にその場にいた全員に緊張が走った
カムイの腕から解放され地面に着地する
手を地面に付けた数秒間 異変を感じた
「…下だッ!!!」
避けろ!!っと声を張り上げたのはユキだった
瞬発力の無い警察官を庇うように
したからの攻撃に避ける
シンリンカムイ
「足下を狙われたか」
「ここ一帯の住民避難を」
警察官達にそう伝え この場を離れさせる
デステゴロ
「アイズ頼んだぜ」
「…わかってます!」
下から大きな音を立てて
ヴィランが…
「なに、あれ…」
デステゴロ
「おいおい、なんだありゃ」
脳無は言葉にならない声で叫び
その声に狼狽えている所を
攻撃された。
「カムイ!」
投げ飛ばされたカムイは生きているようだが
あの強さだ、しばらくは動けないだろ…
「目を…って目がない…!」
デステゴロ
「ってことは俺の出番ってわけだ」
力強く拳と拳をぶつけ攻撃開始しようとしている
「まっ! ほかのヒーローを呼んできて
私たちだけじゃ倒せない」
デステゴロは納得しない様子だったがユキに
従いほかのヒーローの助けを呼びに行った
(幸い、ここら辺に人はいない
私はカムイを守りきれば…
あとは他のヒーローが何とかしてくれる)
脳無からの攻撃を避けながらカムイの方へ意識がある
行かないように注意を払っていた
「だぁ!」
動きは遅いだけど、あれにかすりでもしたら…
脳無の拳が空振りし地面に叩きつけられた
その瞬間意識の無いカムイが上へ飛ばされる
「カムイ!」
手をカムイの方へ向けると
カムイを包むようにシールドが形成された
(これで、大丈…)
一気に視界が暗くなる
目を開くと空と地面が見える
吹っ飛ばされてるんだと気づくのに3秒
ビルに叩きつけられるまで残り2秒
意識を失うまで残り1秒
カムイに張ったシールドは
ユキが意識を失ったら消えてしまう
カムイがいるのは上空 今シールドが解除されてしまうと
カムイはほぼ受け身の取れないまま
コンクリートに叩きつけられる事になる
「先輩…!」
ビルに叩きつけられながらも
何とか意識を保ったままカムイが地面との距離があと1m
(いける…このまま…)