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僕のヒーローアカデミア

第13章 ACADEMIA


地下の真っ暗な部屋に
不自然すぎる子供部屋が一つ
壁には虹や太陽が描かれている

ベッドが一つドンッと置いてあり
タンスが置いてあるくらいの
質素なレイアウト。
床には未開封のおままごとセットや
クマ・着せ替えセットなどが置いてある

そのベッドに小さく縮こまるように
小さな女の子が横たわっていた

エリちゃんと女の子の名前を呼ぶ
男が子供部屋の扉を開ける
扉が開かれると電灯の光が子供部屋に入る
その光と部屋に入ってくる男に
女の子は体を起こして震えた

入ってきた男はそんなに怖がらないでよと
胡散臭い笑いをする

構成員
【大丈夫だいじょうぶ!
一応居るかどうかの確認だけね

おもちゃ全然触らないのね
せっかく買ってあげたのに…
ちょっとくらい気を許してくれても
いいんだからね】
下手くそな笑顔を女の子に向ける

構成員
(じゃねぇーと今度は
俺が分解されちまうんだよガキ〜〜〜)

ベッドの淵に座り
コワくないよと女の子の頭を
ポンポンする


治崎
『お前が次の世話役だ
逃げ出そと思わせるな
アメを与えておけ
エリにとって信頼できる人間に
おまえがなれ』

構成員
(……つってもなー
ガキの琴線はわかんねえや
プリなんとかなのか…やっぱ。)

男が出ていってまたベッドに横たわる
女の子は頭を触った



エリ
(違う…
全然違う
今までみんなあんな風に
触れてくれた事なんてなかった…)

女の子の頭の中にはあの時
抱き締め自分を助け出そうとしてくれた
緑谷の顔が浮かんでいた。

エリ「手…優しかった」
両耳を覆い隠すように枕を折り曲げ
両目から溢れ出す涙に声を抑えた
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