第13章 ACADEMIA
サー「我々はオールマイトにはなれない!
だからこそ分析・予測を重ね
救たけられる可能性を
100%に近付けなければ!」
グラントリノ「あせっちゃいけねぇ
下手に大きく出て捕らえ損ねた場合
火種がさらに大きくなりかねん
ステイン逮捕劇が
連合のPRになっちまったようにな」
わーぎゃーわぎゃーと自分の意見を
口にするヒーロー達に
スっと立ち上がり
気だるげな声がナイトアイに質問を投げた
イレイザーヘッド
「どういう性能かは存じませんが
サー・ナイトアイ
未来を予知出来るなら俺たちの行く末を見ればいいじゃないですか
このままでは少々……合理性に欠ける。」
騒がしかったヒーロー達は
黙ってナイトアイの返事を待った。
静かになり 全員の視線が
ナイトアイに向けられた
サー「それは……出来ない」
イレイザーヘッド「……」
サー「私の予知性能ですが
発動したら24時間のインターバルを要する
つまり一日一時間一人しか
見ることが出来ない
そしてフラッシュバックのように
一コマ一コマが脳裏に映される
発動してから一時間の間他人の
生涯を記録したフィルムを見られる…
と考えていただきたい
ただしそのフィルムは全篇
人物のすぐ近くからの視点
見えるのはあくまでも個人の行動と僅かな
周辺環境だ」
イレイザーヘッド
「いや、それだけでも
充分過ぎる程色々分かるでしょう
出来ないとはどういうことなんですか」
サー「例えばその人物に近い将来
死…ただ無慈悲な死が待っていたら…
どうします」
緑谷(━━…ナイトアイ…
オールマイトのことで…)