第13章 ACADEMIA
「…すみません。私は席を外します」
席からゆっくり経つと外へ出ようと
扉の方へ体を向けた
サー「いや、外す必要はない。
お前がいなくてはこの計画は不可能だ」
不満を露骨に出すヒーローは
あぁ。わかった と黙りはしたが
以前ユキの方へ嫌な目線を送る
サー「話を戻そう。
若頭治崎の"個性" は「オーバーオール」
対象の分解・修復が可能という力です
分解…一度「壊し」「治す」個性
そして"個性"を「破壊」する弾。」
全てを悟ったようにミリオと緑谷は
真実に眼孔ガン開き嫌な汗が身体中に流れた。
サー「地崎には娘がいる…出生届もなく
詳細は不明ですが
この二人が遭遇した時には手脚に夥しく
包帯が巻かれていた」
リューキュウ
「まさか…そんなおぞましい事…」
グラントリノ「超人社会だ
やろうと思えば誰もが何だって出来ちまう」
切島「何?何の話ッスか……!?」
その場にいた者達は何となく察していたようだったが切島だけは話についていけなくて
焦りが混じった声だった。
ヒーロー3(ロックロック)
「やっぱガキはいらねーんじゃねーの?
わかれよな…
つまり娘の身体を銃弾にして
捌いてんじゃね?って事だ。」
信じられないと言った表情で固まる
切島・麗日・蛙吹は言葉を失った
「実際に売買しているか
わかりません
現段階では性能としてあまりに半端です
ただ……
仮にそれが試作段階にあるとして
プレゼンの為のサンプルを
仲間集めに使っていたとしたら…」
サー
「確たる証はありません
しかし、全国に渡る仲間を集め資金集め
もしも弾の完成形が"個性" を
完全に破壊するものだとしたら…?
悪事のアイデアがいくつでも湧いてくる」