第11章 HERO!!!!
サー「私から一切手は出さない
どんな攻撃を仕掛けても構わない
この室内がどうなってもいい奪ってみよ。」
その言葉を開始の合図に
緑谷は動き出した
サーの真正面に向かって走り出す
サー「正面奪取…
と思わせてからの────…
頭上。」
緑谷「………!」
サー「からの再び突撃」
全て見えている
そう言ったサーの言葉に
緑谷は確信した。
緑谷(やっぱり…!
でも…手数で上回れば…!!!)
その後も尽く攻撃をかわされ続ける緑谷
一分経過
サー「一旦距離を置く、そして焦燥。
私の「予知」を"攻略出来ない"事実に対して」
サー・ナイトアイ"個性"「予知」!
対象人物の一部に触れ目線を合わせる事で
一時間の間その人物のとりうる行動を
先に"見る"ことができる!
サー「貴様がどんなものか
幾ばくか期待していたのだがな
象徴たる力を持っていても
まるで凡庸
敵が調子づき時代に陰りが見え始めるこの時に
ならばやはり
"ワン・フォー・オール"は
ミリオに継がせるべきだった」
……"やはり"……?!
通形先輩が後継者候補だったってこと…?!
先輩は知っているのか…?!
ナイトアイとオールマイトは
どういう経緯で先輩を…?!
ていうかオールマイトは全部知っているのか?!
知ってたならなんで僕に黙って…
サー「長考する余裕があるのかね?
それとも疲れたか?策がないか?
そろそろハッキリ言おうか
ワンフォーオールはもっと相応しい人物がいる
私は貴様を認められん。」
『君はヒーローになれる』
あの日もらった言葉僕の全て
上回れ…!上回れ…!
見えても…反応出来ぬほど!!
僕とオールマイトの今までを
否定されて黙ってられるか!!!!!!
壁を蹴り素早く飛ぶ。
緑谷「印鑑は押させてもらいます!」
オールマイトが僕を選んでくれたんだ!!!