第2章 Plus ultra!!
相澤
「赤点は赤点だ。
赤点者には別に補習授業を受けてもらう
学校で補習受けるよりきついからな」
赤点者5人の顔は暗くなる
みんなに励まされながら
強くなっていくんだ。
自然と笑みがこぼれる
相澤「髪の毛。」
「はい?」
相澤「お前髪の毛切った方が
…いいぞ」
それだけいうと教室から出ていった
梅雨「それ相澤先生が言えることかしら」
「前髪をって事かな…」
麗日「でもユキ先生
バッサリ前髪切った方がええと思う!」
「そ、そうかな」
年齢の近い女の子と話すのは3年ぶりで
なんだか友達ができたみたいで楽しい
気分になった。
夏休み
林間合宿当日
バスの中は盛り上がっていた
相澤先生の横に肩を狭くして
あまり目線を合わせないようにして
座るユキ。
相澤「おいこら席を立つな」
(ま、いいか。ワイワイできるのは
────今のうちだけだ。)
相澤
「なんでお前はずっっと下向いてるんだ」
「いえ、あの前髪切ったんですけど
ちょっと恥ずかしくて…」
相澤「見せてみろ」
「いや、ほんとにいいです。そういうの」
梅雨
「ケロ。ユキ先生可愛かったわよ」
八百「ええ!可愛らしかったですわ」
「いや、ハードル上げないで…」
相澤「……」
無言の圧力をかけてくる
どうせ見られるのだから顔を上げてしまえ
みたいな圧がすごい
「うっ………」
意を決して上を向こうとした時
バスが止まった