第11章 HERO!!!!
ゴミね 食品トレイとかも
可燃物で出しちゃって
大丈夫だからね。
壁から浮き出た顔はそう言った
緑谷はその状況を理解出来なかったが
反射的に返事だけすると
壁から浮き出た顔はコクッと頷き
静かに壁の中に消えていった
緑谷(なんだ……いまの )
その壁を見つめて数秒思考回路が停止する
すると今度は下からさっきと同じ声が聞こえた
げんきな1年生ってキミだよね?!
足元に突如現れた顔に驚きを隠せない緑谷
ビックリしたよね?!!
悪い事をしたあ────!!
ビックリすると思ってやってるんだけどね!
緑谷「なんなんですか あなたは?!」
アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
何なんだろうね!!
俺も何してるんだろうって思うんだよね!
極まれに!
まァ俺の事はじきにわかるんだよね
とにく元気があって何よりだよね!!
とりあえず言えることは
なんか噂になってたから
気になって見に
顔はスっと地面に落ちるように消えていった
その顔はどこか緑谷の知っている人の…
目指している者の顔によく似ていた。
緑谷「……どっかで見た事ある気が……」
────…
引っかかりつつも焦りを抱えて
三日が経ち かっちゃんより一足先に───
謹慎終了
僕復帰!!!
緑谷「ご迷惑おかけしました!!!」
飯田「反省してくれればいいのだが……
しかしどうした?」
緑谷「この三日間でついた差を取り戻すんだ!」
切島「あ 良いなそういうの好き 俺!」
相澤「じゃあ緑谷も戻った所で
本格的にインターンの話をしていこう……
の前にもう一つ報告だ
ユキが人間に戻った
今日からまた寮生活に戻るぞ」
相澤の後ろからばあっ!
と飛び出でくるユキに芦戸達は
良かったあ!寂しかったよー先生と
またいつもの調子で話してくる
ご迷惑おかけしました と頭を下げて
薄ら笑いを浮かべた
相澤「次はインターンについての話だ。
入っておいで 待たせて悪かったね」
1年A組の扉が開かれる
相澤「職場体験とどう違いがあるのか
直に経験している人間から話してもらう
多忙な中都合を合わせてくれたんだ
心して聞くように
現雄英生の中でもトップに君臨する
3年生3名────…」