第10章 HERO!!!
相澤は丸くなって寝ているユキを
抱っこしながら職員室に戻った
相澤(こうしてると可愛いもんだな…)
頭を撫でると尻尾がユラユラと揺れる。
職員室に入ると
ブラドとハウンドドッグがいた
相澤「お疲れ様です」
ブラド「聞いたぞその猫…アイズらしいな」
相澤「あぁ。」
ブラド「戻る宛はあるのか?」
相澤「さぁな。全く検討もつかない」
頭を撫でてるとユキは目を覚ました
前足で顔を擦ると俺たちを見上げた
ゲッみたいな反応をみせるユキに
ぐい────と前足を掴みバンザイさせた
ブラド「可愛らしいぞアイズ」
ぶはっと笑うブラドと
やってやった感のある相澤
ハウンド「グルル」
ブラド「どうしたんだ?ハウンド」
ハウンド「発情期がバウバウ」
相澤「こんなネコに発情ですか?」
(こんなネコって!)
相澤の言葉にムカついたユキが
腹から声を出そうと力を込めた瞬間
またボンッと白い煙が
ユキの体を包んだ
「女性に向かって失礼な!」
一日ぶりの自分の声
相澤「…は」
ブラド「なっ…!」
ハウンド「アイズ 隠してくれ!」
ハウンド・ドッグの言葉に自分の状況を
再確認した。素っ裸で相澤の膝の上に跨り
両腕は相澤によって上げられている
白い煙がいい感じに隠してくれていたが
煙がなくなるのは時間の問題だ
「やっ!」
相澤は手を離し ユキは
自分の腕で胸と股を隠した
その光景にショートする男性教員
「み、見てないで 隠すものくださいよ!」
涙目で見上げるアイズに
ブラドは鼻血を出して動揺中。
相澤は完全に思考回路ショート
ハウンドは欲情して飛びかかってくる
ハウンド「バウババウバウ!!!」
入れられてはいないが擦りつけられる硬い感触
「やっ…ハウンド…先生…!ヤダ…!」
涙目で必死に抵抗する
マイク「いやーラジオ忘れちゃったぜー
俺としたことがァ……!?」
その後マイクが来て ハウンドは正気にもどり
相澤とブラドは着ていた服をユキに
着させた
マイク「俺が来なかったら
ユキちゃん…終わってたなァ!」
HAHAHAと笑うマイクに笑えないですよと泣く
マイク「まァ止めないっていう
手もあったんだけど」
上鳴「先生遅かったじゃ…え」
切島「何があったんすか」
マイク「殴られた…」