第10章 HERO!!!
緑谷(オールマイト見てくれたかなあ!)
スマホを眺める緑谷に風呂上がりで
首にタオルをぶら下げた切島が
緑谷にメール?と聞いたら
緑谷はうんと笑顔で頷いた。
芦戸「明日からフツーの授業だねえ!」
「明日は私の救助授業もあるからね」
芦戸「わー楽しみ」
「本当にそう思ってる?」
モチロンモチロンと頷く芦戸
葉隠「チョコ チョーダイ」
上鳴「色々ありすぎたな」
尾白「一生忘れならない夏休みだった…」
「明日も早いんだから お子様は早く寝なさい」
「「1個しか違わないのに!」」
お腹を抱えて笑いながら
ジョーダンだってばと不敵な笑みを浮かべる
彼女は教師にも見えなかったけど
一個上の先輩にも見えなかった
なんだか大人の女性にみえた。
「切島くんの髪の毛…」
お風呂上がりの切島の髪を
興味津々に見つめたユキ
切島「え……何ッスか?」
「いつもバリバリだけど 本当は
サラサラヘアーなんね」
まだ濡れた髪を一掬いして
柔らかいねと微笑んだ。
タッタッタッと冷蔵庫の方から
耳郎が駆け足でユキの方へ
向かってくる
耳郎「先生────これあげるよ」
手渡されたのはアイスだった。
「いいの?ありがとう」
私アイス大好きなんだよーと
子供みたいに喜んだ
耳郎は喜ぶユキをみて
照れたように
それだけだからとニッと笑って
部屋に行ってしまった
上鳴「珍しいーな。
耳郎が自分のアイスやるなんて」
「そうなの?」
アイスを咥え上鳴に尋ねた
そうなんすよーアイツのアイス勝手に食べた時なんか
殺されかけたんですよ
あはははと頭を掻きながら答えた
「それって勝手に食べたからじゃ…
あ、スマホの充電少ないんだった。」
充電しないと。
そう言うとポケットに入ったスマホを取るため
アイスから手を離した
「と…へない…」
上鳴「何やってるんッスか…
アイス持っててあげますよ」
呆れた上鳴がユキの口から
アイスを取ろうと引き抜いた
「んッ…!」
上鳴「へ……」
変な声が聞こえて驚いている上鳴と
アイスが歯にしみて声を出したユキ
「っつ…!冷た…」
頬を撫でながら 照れ笑いをする
テンパって顔を赤くした上鳴が
なんかごめんなさいと言うと
アイスをユキの口に突っ込んだ
「んぐっ!」