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What color?~黒子のバスケ~

第2章 水色~黒子~


-黒子side-


部活の時間、軽くアップを済ませていたところへ現れたカントクが、△△さんを連れてきたことに驚きました。
でも、それより。

「△△です。よろしくお願いします」

緊張した様子で挨拶した△△さんが僕から目を反らしたのは、ちょっと…ショックでした。

そんな僕をよそに、カントクは△△さんがマネージャーとして今日から入部したことをみんなに説明しました。

「肩書きはマネージャーってことにしてるけど、△△さんには私のデータ管理の補佐をしてもらうことになってるから」

それはつまり、今まで通り自分のことは自分でやれ…と、そういうことのようです。
僕としては、別にそれは構いませんが……。

「可愛いマネージャーにお世話してもらうって夢が……」

ぽろっと零れたその背中に、カントクの一撃(ちなみに蹴りです)が飛びました。

「何甘えたこと言ってんの! 自分の面倒は自分で見る!」

マネージャーが甲斐甲斐しく部員の世話や雑用をしたりする部も中にはあるようですが、ここではカントク曰く『自立』が基本方針です。

まだ部員が少ないせいもありますが、唯一のマネージャーが監督も兼務しているため、他に手が回らないのも事実だったと思います。

でも、そこへ新しいマネージャーです。
確かに期待してしまう人がいても、仕方なかったかもしれません。
カントク曰く、甘い考えだそうですが。

練習に戻りながら振り返ると、そこでは△△さんが部長に挨拶していて、それからすぐに舞台の上(そこならボールもほとんど飛んでこないからだそうです)に机と椅子が用意されました。

カントクはデータ管理をお願いしたいと言っていましたから、あの机と椅子は…そういうこと、でしょうか。

そう思っている間にも△△さんはその席に座らされ、カントクのパソコンが設置されました。
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