第3章 青色~青峰~
けど、あの頃よりは、少しはマシになってるって、思いたいぜ。
俺は、こんな奴だけど、あん時と同じマネだけは、もう絶対にしねえ。
「俺は、お前が邪魔だと思ったことなんて、一度もなかったんだよ!」
けど、あれだ。
デカい声出しちまったのは、変わらねえ。
しまった。
またやっちまった。
自分に舌打ちしたくなるのを我慢してると、目の前で△△が固まってるのに、俺は気がついた。
「………え?」
なんつーんだ。
こういう表情?
きょとん、としてるってやつか?
何に驚いてんだか知らねえが、すげえびっくりしたみたいに、何度も目をぱちぱちさせてやがる。
「おい」
「……………」
「おい、△△!」
「えっ…え!?」
俺に呼ばれて、やっとこっちを見た…ってより、元に戻ったっぽいのは良いんだが。
何で今度は、こいつがしかめっ面なんだよ?