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What color?~黒子のバスケ~

第3章 青色~青峰~


-青峰side-


店出てすぐに火神が消えて、今は△△とテツと…それから、俺。
別に一緒に帰る気なんかねーけど、道が同じなんだよな。

しかも△△とテツの家が背中合わせなんて、初耳だぜ。
その上に幼馴染みときた。

俺はさつきをそういう目で見たこたねーが、テツは……。
少なくとも、俺を牽制してやがった。
そのくせ、こうやって一緒に帰るみたいな真似はしてみせる。
テツの考えは分からないが、余裕ってやつか。

その証拠に、△△は完全にテツに懐いてやがるし、俺のことは眼中外ってやつだ。
店出てからこっち、△△が居心地悪そうにしてるのが手に取るように分かる。
俺だって同じだってんだよ。

けど、きっとこいつと違ってんのは、それでもまだ近くにいてえとか、らしくねえことを俺が思っちまってるってことか。
だからって、何喋れば良いかなんて分からねえ。

ガキの頃は、あんなに一緒にいたってのに。
あの頃は何でも…それこそくだらない話でも面白くて笑ってた。

ま、今は無理だな。
昔思い出したとこで、今更何の参考にもなりゃしねえ。

俺はとりあえずテツと並んで歩いてっけど、テツもだんまりだ。
んで、ちょっとうしろに△△がついてきてるのが分かったが。

「私、ちょっとこっちに用があるから」

細い路地が見えた途端、後ろからそんな声が飛んできた。

(用だ?)

んなもん、大方、俺といるのが嫌とかだろうけど。
こんなほっそい道、何にもありゃしねーだろが。
抜け道だとしたって、△△だぞ?
迷うに決まってる。
って思うより早く、俺の手は勝手に△△に伸びてた。

テツの奴も引き留めようと何か口走ってたが、ほとんど駆け出しかけてたこいつが、口だけで止められるかよ。

「迷うだろうが、バカが」
「バカじゃないもん、バカー!」

ガキみたいに返されて、俺はやっちまった、って一瞬空を仰いだ。
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