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What color?~黒子のバスケ~

第3章 青色~青峰~


-○○side-


黒ちゃんに会うのは、そういえばちょっと久しぶりだった。
あ、黒ちゃんっていうのは黒子テツヤくんのことで、お互いに『黒ちゃん』、『○○ちゃん』、って小さい頃から呼んでるから、もう癖になっちゃってる。

家も近く…っていうより、背中合わせな至近距離で、覚えてないけど、それこそ生まれた時からのお付き合い(?)らしい。

違う高校に進むまで、私達はずっと一緒だった(もちろんクラスが違うことはあったけど)。
何をするにもよく一緒に遊んだし、何でも話したりした。

けど、段々大きくなると、やっぱり男の子と女の子は違ってくることも多いみたいで。
私と黒ちゃんも、自然と前ほど一緒にいることはなくなった。

でも、やっぱり何かあるとお互いちゃんと話をしたり、聞いてもらったり(これは私のが多かったかも)、数そのものは減っても、やっぱり一番に頼っちゃうのは、相変わらず黒ちゃん…かもしれない。

黒ちゃんは私よりしっかりしてるし、私みたいに色々ごちゃごちゃ話したりもしないから、黒ちゃんにとっての私は、あんまり役に立ってないかもしれなけど。

それでもバスケのことで悩んでた時、一度はやめちゃいたいって思いつめてた時、黒ちゃんは私にそれを打ち明けてくれた。

話してくれたことが嬉しい反面、的確なアドバイスができなくて、すごく悔しかったけど(それでも一生懸命、私なりの考えを話したんだけど)。

黒ちゃんには、バスケをやめて欲しくなかった。
嫌いだって感じても、黒ちゃんが本当はバスケが大好きなんだって、知ってたから。

だから、高校は違っちゃったけど、またバスケを続けてくれて、それも、すごく楽しくて、嬉しいんだって、メールをくれた時には、泣きたくなるくらい嬉しかった。

私も中学に入学した最初はバスケ部に入ってたけど、私の場合は…(今も直ってはいないけど)人見知りとか、引っ込み思案が災いしたのか、早い話が先輩達の嫌がらせに遭って、最後にはどうしようもなくなって退部して…それっきりだから(バスケをやめたら嫌がらせもなくなったのがせめてもの救い…なのかな)。

だから余計、黒ちゃんのメールが嬉しく感じたのかもしれない。
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