• テキストサイズ

What color?~黒子のバスケ~

第2章 水色~黒子~


-黒子side-


部活の練習は、いつもあっという間に時間が過ぎてしまいます。
それはいつものことですが、今日のように委員の仕事などでみんなよりスタートが遅れた日は、特にそう感じることが多いです。

だからといって委員が面倒だと思ったことはありません(自分から望んでなったわけですし)。
委員の仕事もバスケも、僕にはどちらも大切で有意義な存在です。

好きなことをしていると、時間はあっという間に過ぎてしまう。
バスケはもちろん…それから、図書室で過ごす時間も……。

(図書当番は、ちょっと違うかもしれませんが……)

当番が好きというより、一緒に当番をする△△さんとの時間が、僕にはとても……。
居心地が良いとか、楽しいとか、嬉しいとか。
言葉で表現するのは自分でも難しいですが、とても大切だと思えるのは、確かです。

しゅっ!

練習が終わった、誰もいないゴール下で、僕はシュートを打って。

「あ……」

外してしまいました。
結構、近い距離からだったのに……。
誰もいなくて良かったです。
ボールを拾いながらドリブルすると、誰もいない空間ではいつもより大きく響いて聞こえます。

しゅっ……。

もう一度シュートしたら。

ぱすっ。

今度は入りました。

「………」

部活中は練習に集中していましたが、こうしていると、図書室でのことが頭をよぎります。
/ 278ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp