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What color?~黒子のバスケ~

第2章 水色~黒子~


二人とは部活も一緒で、クラスも同じ。
話も結構してる方…だと思う、けど……。

(友達…かぁ……)

火神くんとは、多分、友達になれてる…かなあ、と思う(いちいち確認なんてしないから何とも言えないけど)。

(けど、黒子くんは……)

黒子くんも火神くんと同じ…って思えたら、実際、そうなれたら一番だって、分かってるけど……。

前みたいに、近くにいるだけで挙動不審になっちゃうようなことは、もうなくなった…というか、普通に喋れるようになった…と思う(あんまり近づきすぎちゃうのは、やっぱり駄目だけど)。

本当は、今もまだどきどきしちゃうし、意識しちゃったりもするけど。

そんな私を黒子くんに気づかれないように…変に思われないように、黒子くんのことも考えないようにしようって思うのに、いつの間にか結局考えちゃってる私とか…もう、駄目すぎる。

それに正直、今の私は黒子くんとの距離を掴みかねてる……。
こうやって教室にいる間は、それほど接触もないから、まだ良い。
けど、問題は…部活。

今まで何度か帰りに送ってもらってるけど、あれも、考えてみたら良くないって思う。

この前、公園で黒子くんが自分のことを話してくれたのはすごく嬉しかった。

それだけ私に気を許してくれてるのかな、って錯覚しちゃうほど、嬉しいって思った。

けど、家に帰って…冷静になって、すぐに自分はバカだって感じた。

私は黒子くんの彼女でも何でもない。
それなのに何度もこんな風に送ってもらって、二人っきりで公園で話したりして。

黒子くんの彼女からしたら、自分の彼氏が他の女の子と何度も一緒に帰ってるなんて、嫌に決まってるのに。

黒子くんは優しいから、ただ送ってくれてるだけでも、私が…どうしても意識しちゃいそうになってるから。

ううん、違う。
もう…完全に意識しちゃってるんだ、私。

そんなことない、黒子くんを意識なんてしてないって自分で自分に意地張って…そんなの駄目だって思って。
それなのに一緒に帰れて嬉しくて…けど苦しくて……。

(駄目だって、分かってたのに。私…バカだ)

だからもう、黒子くんに送ってもらうのもやめようって、私は決めた。
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