• テキストサイズ

What color?~黒子のバスケ~

第2章 水色~黒子~


-○○side-


『それじゃあ…「○○ちゃん」』
『えっと…えーっと、じゃあね…「テツくん!」』


『大丈夫』


『ふっ、まだまだね』
『はい?』
『△△さんにはもっと、バスケ部に溶け込んでもらわなくちゃ。あなたならできる!』
『あの…カントク?』
『ってわけで、これからは『○○』って呼ぶことにします』
『……は?』


『大丈夫です』


……………………ぱち。


「……朝?」

まだ薄暗いけど、時計を見たら、そろそろ起きる時間。
にしても…何か。

(いろんな夢を見たような……)

んー、と伸びをしながら、私はぼんやり立ち上がった…ら。

「あれ……?」

妙にたくさん夢見たなあ、ってことは覚えてるのに、どんな夢だったかを忘れてしまった。

(起きた瞬間は何となく覚えてたのに)

まあ、こういうことってよくあるし。

私は特に気にすることもなく、いつも通りに学校に向かった。

教室に入って、みんなと喋って…それから授業が始まって。

一見いつもと変わらない毎日が繰り返されるけど、全部が同じわけなんかなくて、みんなと会って、喋って、そうやって過ごす時間が今は何より楽しくて、嬉しい。

美由との一件から、もう三日。
平和…っていうより、何ていうのかな。

(なんか、すごく穏やかって感じ…かな)

美由に関しては、本当に平和というか、今までのは何だったんだ、ってくらい、何もない。

廊下で偶然すれ違っても、向こうから何か言ってくることもなくなった。
/ 278ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp