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短編集

第4章 必要なもの -T-




貴「大丈夫?」
*「ん…」
貴「充電もうちょっと必要?」
*「うん…」
貴「じゃ、一回離れて?リビング行ってからもう一回ね?」
*「うん」



そういわれ、しぶしぶ離れリビングへ向かった




貴「ちょっと着替えてくるから、待ってて?」
*「はーい」



いつものコトだけどこのまってる時間も嬉しい
そして、この後も幸せに満たされる



貴「お待たせ」
*「こっち来てっ」
貴「行く行く(笑) そういえば、今日なんかあった?」



彼は、ソファに座りながらそう言った
私は何も言えなくなってしまった




貴「…もしかして、寂しかったとか?」
*「っ!!!」
貴「図星?」
*「べつにっ、寂しくなんかなかったし」



あぁー、なんで正直じゃないの私
ねじくれた性格…



貴「ホント?」
*「……うそ、ホントはすっごく寂しかった」
貴「素直じゃないんだから」
*「どーせ素直じゃないよ」


そして、私はまた抱き付く
彼はそんな私を優しく包み込んでくれた



貴「そんなとこも好きだけど」
*「…めんどくさいとか思わない?」
貴「思わないよ」
*「ウザいとか思わない?」
貴「思わない」
*「…好き」
貴「ねぇ、」
*「なに」
貴「今日の祐貴すごくかわいいよ?」
*「それ昨日も聞いた」
貴「昨日よりってこと」
*「可愛くないですー」
貴「可愛いの! …襲いたくなっちゃった」
*「えぇー」



ホントは嬉しいのに
気持ちとは裏腹に嫌な言葉しか出てこない



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