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短編集

第4章 必要なもの -T-





録画していたものを見終わって
時計に目を移すと
時間はちょうど12時だった


彼が帰ってくるまでにはまだまだ時間があった

はやく会いたい

ただただその思いだけが募るばかりで
何もする気にならなかったので
お昼はカップラーメンですませることにした


お湯を沸かしている最中
突然ケータイがなった


ぽち


*「はい」
?「祐貴?おれだよ」
*「貴久?」
貴「うんっ 休憩とれたから、連絡してみた(笑)」
*「ふふふ」
貴「どーしたの?(笑)」
*「んー、貴久とこーやって喋れるの嬉しいなぁって思って!」
貴「俺も嬉しいよ 今日は早く帰れそうだから楽しみに待っててね」
*「うん…」
貴「? 元気なさそうだけど大丈夫?」
*「ぜ、全然大丈夫だよ!!」
貴「そ? あ、じゃ呼ばれたから行くね!ばいばーい」



ぷち



声、聴けて良かった…
「寂しい」なんていえないよ
迷惑かけちゃう
めんどくさい女って思われちゃう
なるべく、元気にふるまわなきゃ


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