第4章 必要なもの -T-
起きてすぐリビングへ向かう
するとそこには置き手紙
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しごといってくるよ
きょうはちゃんとかえってくるから
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急いでいたのか文字はすべてひらがな
そんなところでさえも愛おしく思える
彼の職業は「アイドル」
毎日忙しい
テレビの中の彼を見るたびに
複雑な気持ちになる
2人でいる時間も短い
でも、その分2人きりになると
いっぱい可愛がってくれる
いっぱいの笑顔を見せてくれる
そして、なによりも
いっぱい愛してくれる
そんな彼から私は溺れて抜け出せない
今日も彼のいない暇な時間をだらだらと過ごす私
そういえば、彼が出ている番組見ていないのあったような…
探して見よう