第14章 危機
あれから二日がたち、私はのんびり火影邸で過ごし専業主婦のように働いて、忍犬の世話をしている。八頭の散歩は本当に楽じゃない。はぁはぁ、と毎日追いかけながら散歩していた。
その夜もいつもどおり、ご飯をみんなでワイワイと食べていた。
「カカシ、それ美味しい?肉じゃがなんだけど、いける?」
「ん?いけるよ、美味しい。」
ニコニコ笑って食べている時に突然、窓をコンコンとする音が聞こえ、私が窓を開けると、一羽の紙で出来た鳥が舞い込んで来た。
ふと私の手の上に止まり、パタパタと、折り紙を開くように開いていく。
ドクン……!!!!
心臓がバクバク音が鳴り、息荒く呼吸が早くなる。
この文字は…総長が書いたメッセージが書かれていた。
【敵の襲撃 祖母死去】
見た瞬間、紙鳥は燃えるように火が出て手から消え落ちた。
「…はぁ……はぁ……」
一瞬パニックになりそうになりながらも、
目を閉じ、大きく深呼吸をする。
カカシが見ていたが、私は窓から飛び出し、何処にいるかも分からない、ゼロに向かって叫んでいた。
「里に戻れ!北だぁ!!」
方角は適当だ。
それが緊急事態を示す合図だ。
歯で親指をガリッと切り血を出し印を結ぶ
「口寄せの術!!」
バン!!!
ドロン!!!
「おー、久しぶりだな。」
小振りな鷹を出して、肩に乗せれば、カカシが叫び出す。
「おい!!!」
カカシを無視して鷹のロンに伝える。
「ゼロのそばにいてあげて。あの子は次期総長候補なのよ、絶対死ねない人間なんだから。」
「は?コイツらを食い止めるのか?」
ロンは戦闘態勢のカカシ、八頭を睨みつけている。
「私が、……そんな事出来るわけないでしょ?カカシとしっかりお話をしてから行くわ。さあ、行って!!」
バサバサバサバサ……